リキニン摂取における運動パフォーマンス向上と筋肥大促進の可能性 | Supplement and training…

プロテインとリキニンの摂取における運動パフォーマンス向上と筋肥大促進の可能性

知識/経験

少し聞き慣れないかもしれない「リキニン」という栄養補助食品があります。株式会社ファインさんの登録商標みたいです。

※リキニンとは・・・ニンニクエキスに米胚芽エキスを加えた、ニンニク米胚芽複合体です。

リキニン F-Labo:FBRC発サプリメントデータベース(大阪大学内ファインバイオサイエンス研究所)
このサプリメントデータベースは、 40年以上もサプリメントを作り続けてきた株式会社ファインの研究施設である、 大阪大学内ファインバイオサイエンス研究所(FBRC)が監修しています。リキニン

血中コレステロール値の上昇を抑えられるといった効果が期待されていましたが、2021年は発表された論文でリキニンについて気になる効果がありましたので紹介します。

結論を先に書きますと・・・

リキニンとプロテインを同時に摂取することでプロテイン単体摂取よりも筋肥大を促進する可能性がある

リキニンとプロテインを同時に摂取することで基礎代謝量をアップさせる可能性がある。

プロテインとリキニンの同時摂取には、プロテインだけを摂取した場合とは違った効果があることが考えられ、これらの同時摂取することによる筋肉量の増大は、基礎代謝に影響を与えることが示唆された。

出典:長野 崇 , 高山 昌子 , 佐々木 義晴(2021)機能性栄養補助食品摂取が、大学サッカー選手の身体特性に及ぼす影響 大阪国際大学・大阪国際大学短期大学部紀要 35(1), 73-83, 2021-10

ただし、この研究における注意点としては

被験者はアスリート(大学生サッカー選手)

被験者は運動後(サッカー)速やかに栄養を摂取できない状況の者もおり、栄養摂取状況としては十分でなかった可能性。

が挙げられます。私としてはジム等で筋トレをしている方で速やかにプロテイン等で栄養を摂取できる方に対してより効果があるのか、またはプロテイン摂取のみと変わらないのか気になる所です。今後の研究に期待です。

もう少し細かく中身を見ていきますと、研究では

P群(プロテイン群):プロテインのみ摂取

PR群(プロテイン、リキニン群): プロテイン、リキニン同時摂取

R群(リキニン群): リキニンのみ摂取

に分けられており、それぞれの効果を下記に引用します。

 体脂肪においてP群のみ有意に低値を示した(p<0.05)。体重において、3群共に有意差は確認されなかった。全体の骨格筋量および筋肉量において、PR群のみ有意に高値を示した(p<0.05)。体脂肪量において、P群のみ有意に低値を示した(p<0.05)。BMIにおいて、3群共に有意差は確認されなかった。基礎代謝量において、PR群のみ有意に高値を示した(p<0.05)。ウエスト周りにおいて、P群のみ有意に低値を示した(p<0.05)。

 右腕筋肉量において、PR群のみ有意に高値を示した(p<0.05)。左腕筋肉量において、PR群のみ有意に高値を示した(p<0.05)。右脚筋肉量において、PR群とP群が有意に高値を示した(p<0.01・0.05)。左脚筋肉量において、PR群とP群が有意に高値を示した(p<0.01・0.05)。

出典:長野 崇 , 高山 昌子 , 佐々木 義晴(2021)機能性栄養補助食品摂取が、大学サッカー選手の身体特性に及ぼす影響 大阪国際大学・大阪国際大学短期大学部紀要 35(1), 73-83, 2021-10

少し長いので、簡潔に言うと・・・

・3群共に体重差は認められず。

・P群:体脂肪量の低下、ウエストが細くなった、脚の筋肉量が増えた。

・PR群:全体の骨格筋量、筋肉量が増えた。基礎代謝量が増えた。腕と脚の筋肉量が増えた。

・R群:変化なし。

リキニン気になったのでサプリメントを調べてみましたが、単体ではなくファインさんの納豆キナーゼというサプリメントに含まれているみたいですね。

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