抗酸化作用をもたらすサプリメントには、コエンザイムQ10やフィッシュオイルがよく知られており、それに関する研究も活発に行われています。今回は、抗酸化作用をもたらすサプリメントを摂取することで、運動パフォーマンスに影響があるのかという視点での研究を紹介したいと思います。
抗酸化作用サプリメントがスポーツパフォーマンスに影響を与える科学的根拠
V7 における PRE と POST の変化は,脚の疲労度,肩の痛み,肌のシミ,50m 走速度において統計上有意に向上していた。
V7 とプラセボの POST の比較の結果,脚の疲労度,膝関節および股関節の痛み,肌のハリおよび美白,物忘れ,眼精疲労において統計上有意にV7が高値を示した
V7 における PRE と POST の 50m 走における平均走速度は,6.21m/sec(8.06 秒)から 6.42m/sec(7.79 秒)に統計上有意に向上していた。
出典:須藤 明治, 山田 健二, 矢澤 一良(2019). 抗酸化作用を有したサプリメントの摂取が身体的疲労度及びスポーツパフォーマンスに与える影響
日本補完代替医療学会 日本補完代替医療学会誌 16(1), 21-26
とあるように、疲労度や50m走において効果があったとされています。
この中で、「V7」というには今回実験に用いたサプリメントの7種類を指しています。
また、「PRE」は実験実施前、つまりサプリメント摂取前のこと。「POST」とはサプリメント摂取後のことを指しています。
実験の概要
実験に用いたサプリメント
アスタキサンチン・・・抗酸化作用を有するとされる
還元型コエンザイムQ10(CoQ10)・・・シミ、くすみ、肌の白さ、美しさを保つとされる
ロイシン・・・筋合成に効果ありとされている。
アルギニン・・・脳疲労の回復に効果があるとされている。
シトルリン・・・血管拡張作用があり、トレーニング効果を高めるとされている。
DHA・・・脳における情報伝達の活性化に効果ありとされる。
クリルオイル・・・脳の血流量の改善、情報処理速度の向上に寄与するとされる。
実験条件
・被験者19名
・2グループに分け、片方はV7(上述の実験に用いたサプリメント)を摂取させ、もう1グループはプラセボ(偽薬)を投与した。
・サプリメント1粒あたりに含まれている誠意分量は、CoQ10:5mg、DHA:5mg、クリルオイル:5mg、アスタキサンチン:60mg、シトルリン:3mg、アルギニン:3mg、ロイシン:3mg
・1日あたり2粒を1回摂取
実験内容
サプリメントを30日間摂取させ、疲労度、体調、睡眠、肌、眼精疲労を記録。スポーツパフォーマンステストとして、50m走のタイムを記録。
実験結果のまとめ
・抗酸化作用サプリメントを摂取することで、摂取しないよりも疲労の回復効果と運動能力が高まる可能性があることがわかった。
抗酸化作用サプリメントは効果あり?
今回の実験において、疲労回復と運動能力向上が期待できることがわかりましたが、数種類のサプリメントを同時に摂取しているため、それぞれ単体での効果はどうなのか?組み合わせでの効果が出たのか?その点が不明確であると個人的には感じました。
V7を摂取するためには、いくつかのサプリメントを摂取する必要がありますが、例えば、クリルオイルのサプリメントにDHAとアスタキサンチンが含まれていることが多いので、数種類のサプリメントを摂取することで今回の成分をカバーできると思います。
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